毎年様々な大学の生協がSurface proシリーズをおすすめしている。
結論から言う、理系大学生は大学生協で売られているSurface Pro 12インチはメインPCとしては買うな。文系大学生も大金持ちでデザイン重視の人以外は買う必要はない。
俺が入学した時も生協がおすすめしていたPCはSurface proの当時のモデルであった。
そして今大学生の半数はその生協Surface proを使っている。百歩譲って去年のモデルまではいいとしよう。ただ今年のモデルは絶対に避けたほうが良い。その理由を解説していく。
理由1:12インチという「生産性の墓場」
これが最大の理由だ。生協は「軽くて持ち運びに便利」と謳う。だが、理系学生にとって最も重要なのは「持ち運びやすさ」ではなく「作業効率」であるはずだ。
確かに持ち運び性能は間違いない。ただしあからさまに作業効率を落として持ち運び性能に全振りしているようにしか見えない。
12インチ(実質13インチ弱)の画面で、理系のレポート作成を想像してほしい。
- 左側には数式と図表が詰まったPDF資料または生成AIを
- 右側には数千文字のレポートを書くWord
この「画面分割」は、現役理系学生にとって避けては通れない基本動作だ。

12インチでこれをやるとどうなるか。文字が豆粒になり、図表の詳細は潰れ、常に横スクロールを強いられる。
14インチのPCであれば「一目で把握できる情報」が、12インチでは「スクロールして探す情報」に成り下がる。
この1秒もかからないであろうスクロールの時間ロスが4年間も積み重なれば、どれほどの時間をドブに捨てることになるか、理系なら、いや誰でも計算なしでわかるはずだ。
正直14インチでも作業領域は全然足りない。だから12インチで画面分割するなんて考えられない。
理由2:授業中での致命的な欠点
Surface Proの長所である「キックスタンド」と「タイプカバー」。これが大学の講義室では本当に使いにくい。というか制限される。

- キーボードの打鍵感: ぺちぺちとした薄い板を叩く感覚。数千文字のレポートをこれで書くのは、指先への拷問に近い。
- 膝上作業の絶望: 大教室で机が使えない時、あるいは移動中に膝の上で作業をしたい時、Surfaceは自立しない。常に不安定なバランスゲームを強いられる。
- 奥行き不足の机: 大学の講義室は狭い机が多い。キックスタンドを立てるスペースを確保しようとすると、キーボードが机からはみ出るのでもともと打ちにくいキーボードがさらに使いにくくなる。
「普通のノートPC(クラムシェル型)」であれば、どんなに狭い場所でも安定して自立する。生協が勧める「スタイリッシュな見た目」、「持ち運びのしやすさ」の裏には、こうした実際使う学生のことを考えれていない。
理由3:「定価より安い」という数字の罠
生協は「定価より〇万円もお得!」と強調する。だが、その比較対象はあくまで「Microsoftの公式サイト」だ。
冷静に考えてみてほしい。Surfaceが高いのは、性能が圧倒的だからではない。確かに昔は性能のわりに安かった。しかし今は背面に刻まれた「Microsoft」というロゴ代(ブランド料)が価格の大部分を占めており、価格と性能が見合っていない。
ここで生協Surfaceより少し安いASUSのノートPCと比較しよう。
※以下の比較は「理系学生が4年間メインPCとして使う」前提で行っている。
| 比較項目 | 生協推奨 Surface Pro 12インチ | ASUS Zenbook 14 OLED UX3405 |
| 画面サイズ | 12インチ(かなり狭い) | 14インチ(普通) |
| ディスプレイ | 光沢液晶 (標準的) | 3K 光沢有機EL (圧倒的美麗) |
| CPU | Snapdragon X Plus(学科・ソフトによっては詰む可能性がある) | Core Ultra 5/7 (高性能チップ) |
| ストレージ | UFS (スマホ規格・遅め) | SSD (PC規格・普通) |
| 端子 (ポート) | USB-C × 2 (ハブ必須) | HDMI, USB-A, C×2 (直挿し可) |
| キーボード | タイプカバー (別売/不安定) | 一体型 (静音・高剛性) |
| コスパ | ブランド料+保証で割高 | 純粋なスペックへの投資 |
一目瞭然だな。もう言いたいことはわかるはず。
その他、数えきれないほどの欠点
- ストレージが「UFS」で遅い: 一般的なノートPCで使われる「SSD」ではなく、スマホ等に使われる「UFS」規格のストレージを採用している。日常使いには十分であると考えられるが、大きなファイルの読み書きは上位モデルより遅くなる。
- 周辺機器の互換性(ARM版Windows): CPUがIntelやAMDではなくSnapdragon(ARM)のため、古いソフトや一部のプリンター、特殊な周辺機器のドライバーが動かない場合がある。
- ベゼル(画面の縁)が太い: 特に最新のSurface pro12インチは、他社メーカーのパソコンに比べベゼルが太いので古臭く感じる人もいる。正直ここはどうでもいい。
- ポートが少ない: USB-Cポートが2つしかないため、マウスやUSBメモリ、外付けディスプレイなどを複数繋ぐにはハブ(変換アダプタ)が必須である。などなど。
結論:2026年度の新入生へ
「みんなが買っているから」「大学が勧めているから」というのは、理系学生が最も避けるべき思考停止だ。
Surface Pro12インチは、決して「万能な学習用PC」ではない。むしろ、狭い作業領域と不安定な操作性で、イライラが募るだろう。
正直20万円前後でSurface Proを買うなら、他社メーカーの上位モデルや、コスパのいいモデルとIpadなどを買うほうが何倍もいい。
様々な選択肢から悩んで選び抜いた先に最高のパソコンと巡り合えるはずだ。ここまで見てそれでもほしいと思える人はぜひ購入して使い心地を教えてほしい。

見てくださった皆さんがパソコンの性能不足で困らず、楽しい大学生活になることを心から願っている。


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